卒業生インタビュー

2017.05.01

福島 亮さん

◆理学療法学科2015年卒(石見智翠館高校出身)

◆勤務先
社会福祉法人 島根整肢学園 西部島根医療福祉センター
リハビリテーション技術科 理学療法士

Q1.現在のお仕事の内容について教えてください。

 私の勤務する西部島根医療福祉センターは、一般の方が利用される病院と、障害児や障害者の方が心身機能の維持・向上をめざす施設が併設された複合施設です。
私は理学療法士として、ドクターをはじめ看護師・作業療法士・介護スタッフなどと連携しながら、主に病棟の小児疾患、呼吸器疾患の患者様への理学療法を行っています。

Q2.リハビリテーションを行うにあたり、心がけていることはどんなことですか?

 「気づき」を大切にしています。これは、リハビリテーションカレッジ島根で担任の先生から教わった言葉です。
リハビリテーションには「患者様の変化に気づく」観察力と視野の広さが必要だという教えを今も実践しています。特に、小さなお子様は十分に会話をすることができません。だからこそ、ちょっとした表情やしぐさ・動きを注意深く見ることで、「今日は調子がいいな」「少し疲れて集中力がなくなっているな」と状況を判断し、別のことをしたり、休憩したり、リハビリテーションも工夫することができます。

Q3.いろいろな工夫が成果につながっていますか?

 リハビリテーションをしたからと言って、「必ずできるようになる」「ここまで回復できる」と断言することはできません。工夫したことも同様に、はっきり成果として現れるとは限りません。
しかし、一番大変な思いをしているのは患者様です。あきらめずに、一歩一歩、分らない時には助けてくださる先輩の療法士もたくさんいますし、ドクターや看護師とも相談しながら前に進めていこうと思っています。
以前、患者様が不機嫌になられた理由がわからないことがありました。上司に相談したところ、寝ているポジショニングを崩されたことが原因だとわかりました。落ち着いていただくために胸を軽くたたいてあげるといいとのアドバイスもいただきました。
一つひとつの積み重ねを通して、「変化に気づき、何か言われる前に手を差し伸べられる」理学療法士になりたいですね。

Q4.成果がはっきりとは分りにくい中で、どんな時にやりがいを感じますか?

 「ありがとう」の言葉、と言いたいところですが、実際にこの言葉を聞ける機会はそんなに多くありません。感謝されていないのではなく、言葉にならないだけで、それは笑顔だったり、ちょっとしたしぐさの変化だったり、言葉ではないところで感じることができます。「気づき」の中にヒントがあり、最終的に患者様が笑顔になられた時が、自分のリハビリテーションに納得でき、やりがいを感じられる瞬間です。

Q5.勤務形態はどんな感じですか?

 勤務は月曜日から金曜日までで、9時始業、17時15分終業です。週末は特別なことがない限りお休みです。時間があれば大好きな温泉に出かけています。勤務中は、患者様のことやリハビリのメニューなどを考えることが多いので、休日は思い切りくつろいでいます。職場のスタッフが集まってスポーツを楽しんでいるようなので、今度参加してみようと思っています。普段からのコミュニケーションがスムーズな業務遂行につながると思います。

Q6.リハビリテーションの世界に進んだきっかけは何ですか?

 高校時代は硬式野球をしていたので、高校2年生までは野球のことで頭の中はいっぱいでしたね。でも3年生の時、ケガをして試合に出場できないまま1年が終わってしまいました。病院でお会いしたのが、リハビリテーションカレッジ島根の中牟田先生でした。私に「気づき」について教えてくださった先生です。今思えば、まさに運命的な出会いでした。

Q7.目標を見つけて進学してからはいかがでしたか?

 医療系の勉強は学ぶ範囲が広いんです。実際に甘く見ていたところもあり、気が抜けませんでしたが、学校の周りに遊ぶところが少ない(笑)ことで、勉強にうまく集中できました。
入学後は野球を再開し、2年生と3年生の時に全国3位を経験しました。勉強にも部活動にも全力で向かうことができたのは、苦楽を共にした友人や先生方のおかげです。

Q8.一人ではないことが安心感になって頑張る力になったのですか?

 頑張ることは自分でしかできませんが、悩んだ時にそれを乗り越える力になるのは人の言葉や行動だったりします。私自身も、特に国家試験の勉強の際には力をもらいました。
何も知らずに飛び込んだ分野で、4年間あきらめず、目標を達成できたのは、リハビリテーションカレッジ島根の環境のおかげだと思います。
私の話ではありませんが、学校をやめそうになっていた友人の変化に先生が気づき、先生の説得でその友人は卒業することができました。もちろん国家試験にも合格しました。先生から声をかけてくださり、学生のことをよく理解してくださっていたことは、とても安心できることでした。いつでも相談していいんだなと思いました。

Q9.社会人になるまでにしておいた方が良いと思うことは何ですか?

 私は入学当初からアルバイトをしました。コンビニをはじめ、地元の小学校で放課後の非常勤、実家で漁師の手伝い、3年間続けた引越しスタッフなどです。サービス業というか、人と接する仕事に関わることで、何を求められているか、何をすべきかを自分で判断できる力が養えたと思います。在学中にこれをやるべきということはありませんが、積極的に人と関わることは将来リハビリテーションの仕事をするうえで必ず役立つと思います。あとはすべての基礎となる「勉強」をしっかり頑張ってください。

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