卒業生インタビュー

2017.05.01

山本 早弥香さん

◆作業療法学科2014年卒(石見智翠館高校出身)

◆勤務先
独立行政法人 国立病院機構
浜田医療センター 作業療法士

 Q1.現在の仕事内容について教えてください。

 リハビリには、入院後1週間くらいまでの時期に行う「急性期」のリハビリと社会復帰・在宅復帰を目指した「回復期」のリハビリの2種類がありますが、私は「回復期」のリハビリに携わっています。現在は整形外科や脳神経外科の患者様がメイン。ベッドの上での寝返りや起きる練習、ズボンや靴下の着脱、トイレや入浴といった日常の動作が退院後にスムーズにできるようにリハビリをするのが仕事です。実際に患者様のご自宅に伺い、お風呂や階段の手すりの位置などについてアドバイスすることもあります。同じ病院に「リハビリテーションカレッジ島根」の卒業生がたくさんいるので心強いですね。

Q2.どんなときにやりがいを感じますか?

 患者様にとってリハビリは、肉体的にはもちろん、精神的にきついことも多いですが、できたときの喜びは人一倍。その喜びを一緒に分かち合える素晴らしい仕事だなと思います。たまに退院された患者様が、検診で病院に来られた時にリハビリ室に顔を出してくださることも。退院されてからの様子をいろいろ話してくださるのですが、「おかげさまで元気でやっていますよ」と声をかけられると本当に嬉しいですね。

Q3.リハビリテーションを行うにあたり、心がけていることはなんですか?

 大切にしているのは患者様とのコミュニケーション。回復期は1ヶ月~半年程度入院される方が多く、ゆっくりとリハビリをしていきます。目先のことではなく、患者様の退院後の生活を視野に入れて治療計画を立てなくてはいけないのですが、患者様の生活をイメージするのにコミュニケーションは不可欠です。患者様の症状も一人ひとり違うので、臨機応変に対応しながら、理学療法士や看護師の方とも連携しながら治療を行っています。普段の何気ない会話で患者様との距離がグッと近づくとリハビリ効果がとても上がるんです。患者様の笑顔をなるべく引き出せるように日々努力しています。

Q4.いろいろな工夫がすべて成果につながっていますか?

 ケガの程度によっては、リハビリをしたからといって必ず良くなるという保障はありません。特に、患者様やご家族が「ここまで回復したい」とハッキリとした目標をもって頑張っていらっしゃって、なかなか成果が出ないときには私もとても悔しいし、患者様にかける言葉が見つからないこともあります。そんな時は自分一人で背負い込まず、先輩に相談してアドバイスをもらうようにしています。相談するとき心がけているのは、「私はこう考えているのですが、どう思われますか?」と自分の見解をまとめておくこと。自分なりの意見を考えておくことで、問題点も明白になり、解決につながりやすくなっているような気がします。

Q5.患者様にかけられた言葉で心に残っていることはありますか?

 以前、退院された患者様から「元気がないよ、笑顔、笑顔。愛嬌は必要だよ」と言われたことがあったんです。ああ、そうだなと素直に思うことができ、患者様から笑顔の大切さを教えていただきました。また、あるとき別の患者様と些細なことで口喧嘩になりそうになって落ち込んでいたのですが、先輩から「口喧嘩できるぐらいに仲良くなったってこと。患者様にとっても良かった」と言っていただきホッとしました。家族のように信頼してもらえる関係を築けるように、これからも頑張りたいですね。

Q6.勤務形態はどのような感じですか?

 8時15分始業で、17時にはリハビリが終わります。それからパソコンで電子カルテに入力したりしていると帰りが20時を過ぎることも多いです。もっと技術や知識を身に付けたいという思いから、院内で行われる作業療法士の勉強会や外部の勉強会には積極的に参加しています。院内の勉強会は昼の休憩時間に行われていますが、テーマを決めて発表するのでとても勉強になります。休日を利用して、月に一度、友達と大好きな温泉に出かけるのが最大の楽しみ。広島までショッピングに行ったり、同期の人達と食事に行ったりすることで、ストレスを発散させています。

Q7.リハビリテーションの世界に進んだきっかけは何ですか?

 最初は全く考えていませんでした。高校の担任の先生に作業療法士の仕事について教えてもらったのが興味を持ったきっかけです。いろいろ調べて「リハビリテーションカレッジ島根」のオープンキャンパスに参加。先生と学生の仲がとても良いことと、カリキュラムに魅力を感じて入学しました。自宅から通えるのも決め手になりましたね。

Q8.学生生活はいかがでしたか?

 バスケットボールや吹奏楽など、たくさんのサークルに掛け持ちで入っていたんです。サークル活動は楽しいし、先輩方といろいろな話をする機会ができたことが一番良かったなと思います。心に残っているのは、車椅子を使った実習。学校から駅まで実際に車椅子を使う実習だったのですが、車椅子ってこんなに大変なんだとびっくり。あの経験があるからこそ、患者様の辛い気持ちが理解できるようになりました。

Q9.実習先の先生に言われたことで今も役立っていることはありますか?

 実習先の担当の先生に「ケガや病気の人の心にもっと寄り添った方がいい」と言われたこと。コミュニケーションがとりづらい患者様と接するときには、その言葉を思い出して積極的に関わるように心がけています。

Q10.国家試験の勉強は大変でしたか?

 大変でした。友達と励まし合えたから乗り切れたと思います。国家試験は過去問をひたすら解くことが大切。それと、基礎はしっかりやっておいた方がいいですよ。先生には、学生一人ひとりに親身になって教えていただき、本当に感謝しています。

Q11.社会人になるまでにやっておいた方がいいと思うことは何ですか?

 アルバイトはできればしておいた方がいいと思います。私は水族館「アクアス」でソフトクリームの販売をしていたのですが、人に対する気配りや敬語の使い方などをしっかり身に付けることができました。また、お客様が次に何をしたいのかなど先を見越す力も養たのではないかと思います。アルバイトでは幅広い年代の方と接することも多く、その経験は必ず実践で役立つと思いますよ。

トラックバック

トラックバックURL:

Copyright (C) リハビリテーションカレッジ島根 All Rights Reserved.